[151] 早坂華乃「幻想と夢」

★★準グランプリ

[55] 諸山貴之「笑顔の漢たち」

★★準グランプリ

[207] 杉本健太「生命の躍動」


審査員特別賞
ハセオ賞


[118]関根忠紀「Apsaras」

審査員特別賞
テラウチマサト賞


[25] 櫻井梨沙「Blue Reverie」

審査員特別賞
森藤ヒサシ賞


[91] 大西真人「晴れの日、弾む」

入賞

一般投票最多獲得賞

[112] 近江佳永「わたしを、生きる」

総評

テラウチマサト氏

ポートレイトといってもプロのモデルを撮るのか、俳優さんやスポーツ選手、経営者やビジネスマン、はたまた家族や子供や幼児、乳児に至るまで、被写体の違いで写真の撮り方や工夫する点も変わってくるものだと思う。そんな多様な被写体の審査において次の4点を基準として審査させて頂いた。
①ポーズ、表情
②場所、背景
③洋服、ファッション
④光の演出、捉え方。
この4点から審査していったのだが甲乙付け難い作品も多く審査は拮抗したものになった。
そんな中、最終的に私が重視したのは、見逃せば記憶にも残らない様な、それでも写真にすると何だか気になって面白く見えてくるという写真の持つ特性を捉えた写真。すごいものを凄い!として撮るのでなく、普通の瞬間を撮って味わい深さに変えた写真。刹那を永遠として捉えたものに心惹かれた。何ということのないシーンが写真になると良く見えてくるというのは、撮影している人なら感じることも多いと思うそのポイント。写真の持つ曖昧性や生まれた瞬間に消えていくような柔らかさというのか、言葉にすると表現しづらい魅力、そんな写真に心惹かれた。言ってしまえば写真の奥深さを捉えた写真。改めて写真の面白さを確信させてもらえた機会に感謝します。

今井しのぶさん

全体的に前年度よりもレベルアップを感じました。昨年と同じフォトグラファーの方も多く参加されていて、一年前からぐんと腕を上げて、経験を積んでいらっしゃるからこその作品だなぁとじっくり拝見させていただきました。
フォトコンテストはそれぞれのカラーがありますが、ハイクオリティながらも温かさを感じるのが「IPAらしさ」という印象です。
見ていて元気になる作品や、圧倒的世界観の作品、余韻があり印象的な作品、アイデアが素晴らしい作品、どの作品も個性があり楽しませていただきました。
私自身過去にいろんなフォトコンテストにチャレンジしていました。テーマはクライアントの希望と考えています。どのように撮るとクライアントの期待以上のものを出せるのか、作品が魅力的に見えるタイトルの付け方など考えたことが糧となって今の私がいます。チャレンジすることに無駄なことはない!全力で取り組む皆様に感動いたしました!
自分自身の成長を感じ喜び、次なる課題を見つけ取り組むことができるIPAフォトコンテスト、今後の皆様のご活躍も応援しております!今年もワクワクする企画の審査員をさせていただき誠にありがとうございました。

審査委員長 森藤ヒサシ氏

第3回IPAフォトコンテストにご応募いただき、ありがとうございました。
このコンテストは、"写真の持っている人を幸せにする力"を広めていきたいという思いで開催しています。このコンテストを通して、たくさんのフォトグラファーが幸せな写真を撮影し、撮影された人も幸せを感じ、そしてこの写真を見る人も幸せを感じることができたら、と思っています。
コンテストの審査の基準は、技術だけでなく、どれだけこの1枚にカメラマンの想いが伝わっているか、そして、インパクトもあり、何度も見返したくなるような写真かどうかがポイントです。
今回審査員である、テラウチマサト先生、HASEO先生、そして私森藤ヒサシ、三人ともに写真をやっている環境も違い、審査のポイントもそれぞれ違います。特に今回は、独自の世界観で作品を生み出し続けているHASEO先生に加わっていただいたことで、審査の視点にこれまでにない広がりが生まれました。だからこそ、偏らず、誰が見てもいいと思う写真を選ぶことができたと思っております。
グランプリに選ばれた「幻想と夢」は、多重露光という表現の斬新さ、そしてその切り取り方に、審査員全員が思わず声を上げた作品でした。コンセプト、テクニック、すべてにおいて完成度が高く、満場一致でのグランプリ決定となりました。技術が先にあるのではなく、「こういう世界を見せたい」という想いが先にあり、それを叶えるために技術が使われている。写真とは本来こうあるべきだと、あらためて気づかせてくれる1枚でした。
準グランプリをはじめとする入賞作品も、フォトグラファーの想いが写真にこめられているだけでなく、レベルの高さを感じる写真ばかりでした。やはり、これまで培ってきた年月と、しっかりとした基礎力、そしてアイデア力が、これだけの作品を生み出すのだと思います。だからこそ、基礎をしっかりと身につけることの大切さを、私自身もあらためて感じました。
回を重ねるごとに、みなさまのレベルは確実に上がっています。今回も、惜しくも賞に届かなかった作品の中に素晴らしいものが本当に多く、私たちも最後まで悩みながら選ばせていただきました。選ぶ側として、これほど幸せで、これほど難しい時間はありません。
今回もたくさんの素晴らしい写真が集まったことに、心から感謝をいたします。今後もこのコンテストは継続してまいりますので、また来年、みなさまの素晴らしい作品にお会いできることを、心よりお待ちしております。