[372] 金森彩貴「僕の人生は僕が決める!」

★★準グランプリ

[360] 志賀大 お兄ちゃん入学おめでとう

★★準グランプリ

260 佐直和春 beauty


審査員特別賞
テラウチマサト賞


217 中村志帆 夏のおわり

審査員特別賞
今井しのぶ賞


275 柳 孝 いつまでも少年の心を

審査員特別賞
森藤ヒサシ賞


182 藤居 大輔 まちぼうけ

入賞

一般投票最多獲得賞

47 榎 春菜 愛おしい時間

総評

テラウチマサト氏

テクノロジーの進化によって、写真も随分変わってきて、みんなどんな写真を撮ったらいか迷っているのが今の時代だと思います。 その中で、一つの潮流ができるとそこに流れていく、そんな移り変わる時期に来ている中での審査でした。 私が今とても大事にしているのは、見終わった後に本当の観賞が始まるという写真です。 映画も見て面白かったねー、で終わるのではなく、あの時どんなふうに思った?というように、今回の写真は、余韻というものを中心に選びました。 ただ、余韻というものが、写真業界の軸にはなっていないのが事実です。 その中で、写真が持っているオーラが続くものを選ばせていただき、賞味期限の短い写真は、あえて選びませんでした。 結果的には、審査員三人で選ばせていただいた中で、そのような写真に票が集まったと思っています。 なんか平凡だなと思っている写真の中にも、実は当たり前のレベルが高いことによって、ずっと後々まで残っていったりするものや、それからチャレンジされているものもたくさんあり、見ていてとても楽しく、そして迷いました。 結果的にいいものが選べたと思っています。 応募されたみなさま、本当にありがとうございました。

今井しのぶさん

みなさん、たくさんの素晴らしい作品ありがとうございました。
インパクトあるな!これいいな!と思う作品ををまず選ばせていただきました。
その後点数をつけていくのですが、点数をつけていく作業をすると、結果が全然違うようになり、とても面白く感じました。
初めてコンテストに出された方、チャレンジした方、本当に多かったのではと思います。本当に素晴らしいと思います。
私はフォトコンテストの審査をする中で、これまでは風景が多かったような気がします。その中で、みなさんの熱い思いがこもったポートレートを見させていただき、やっぱりポートレートっていいな、これからももっとポートレートを盛り上げていきたいな、と感じました。
素晴らしい作品ばかりで難考しましたが、とてもいい作品が選ばれたと思います。
みなさま本当にありがとうございました。

審査委員長 森藤ヒサシ氏

今回の第1回IPAフォトコンテストは、"写真の持っている人を幸せにする力"を、広めていきたいという思いで開催させていただきました。
このコンテストを通して、たくさんのフォトグラファーが、幸せな写真を撮影し、撮影された人も幸せを感じ、そしてこの写真を見る人も幸せを感じることができたら、と思っています。
今回、みなさまが勇気を持ってコンテストに出品していただいたことで、みなさまの中でもモチベーションにもつながったと思いますし、さらにレベルアップしたいと思ったのであれば幸いです。

今回のコンテストの審査ですが、審査の基準は、技術だけでなく、どれだけこの1枚にカメラマンの想いが伝わっているか、そして、インパクトだけでなく、何度も見返したくなるような余韻があるかなどがポイントになりました。

今回の審査員は、私をはじめ、写真業界で長年活躍されてきたフォトグラファーのテラウチマサトさん、そして今大人気のこどもかめら主催の今井しのぶさんにお願いしました。
とはいえ三人ともに、写真をやっている環境も違っているので、今お伝えした審査のポイントも、それぞれがどこを重要視しているかが違いました。なので、誰かが素晴らしいと思った作品でも、他の人が見るとそうではないと思うものもありました。
ただ、みんなが素晴らしいと思う作品は、共通していいと思った作品であり、それぞれの点数も高いものです。

技術が高いものだけではなく、多少、技術が劣っているように見えても、インパクトや、その後余韻が残るような、心を打つ作品も選ばれています。また技術力があっても、その後余韻が残らなかったりするものは、選ばれてなかったりするのも、このコンテストの特徴かと思います。

グランプリに選ばれた「僕の人生は僕が決める!」は、子供らしさ、瞬間の切り取り方、じっくりとみてしまう情景、だけでなく、技術的にも素晴らしい作品でした。
残念ながら惜しくも賞に入らなかった作品もとても多く、私たちも大変悩みながら、選ばせていただきました。

何はともあれ、650点もの素晴らしい写真が集まったことに、心から感謝をすると共に、今後もコンテストは継続していきますので、また、来年素晴らしい作品をご応募いただけるよう、心からお待ちしております。